2011

03.07

インシテミル

インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
(2010/06/10)
米澤 穂信

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映画は見ていないのですが、メイキングをちょっと目にしたことがあって、書店でうろうろしている時に見つけて買ってみました。
ちょっとしかメイキング見ていないのだけど、二人だけどの役をやったか知っていたため、読んでいてもその印象が払拭できなかったです。ちょっと残念。(自分の想像力の欠如に。)

話は、高額時給につられてやってきた人々が洋館みたいなところに放り込まれて。というもの。

なんとなく、ミステリーといえども、純粋なミステリーではないかな、という気がして読み始めたので、途中でいきな結城(主人公)の役割が変わってびっくり。
急に、古典的なミステリーになったというか。
ミステリーも読みますが、別にミステリーおたくというわけではないので、この小説に出てくる話で知っていたのはまだらの紐くらいでしたが。
そんな私でも、後半のいきなりのミステリーへの展開はやや戸惑いました。
でも、そうはいっても、一文目から引き込まれて2日で読完。面白かったんです。
分厚いのでもうちょっと時間かかるかなと思ったんだけど、セリフが多いせいか、あっという間に進みました。

それで、読み終わってみると、結局犯人がどうしてそんなにお金が必要だったんだ?とすごく気になり、読み飛ばしたかと思って、初めの方を読み返したのですが、そこはあえて書いてないみたいなんですよね。
確かに、必要ないし、読者が想像すればいいのだろうけど、それでももやもや感がすごく残る。
ネットで検索するも、ここは憶測の域を出ないみたいで。
他にも須和名さんも、なんとなく自分で予想はついたものの、読み終わってもいまいち、自分の予想を後押しする以外は素性が明らかにならなかったなぁ、という印象。

多分、あまり出演者の周辺は広げられないのではないかな。と予想。
非現実的なことが起こっているとはいえ、現実的な世界で起こっているわけで、7日間全く連絡が取れなかったり、下手したらそのまま帰ってこないでも平気な状況に生活している人である必要があることになりますよね。
そうすると、そこでも矛盾が起きないように考えて書いていくと、きっと大変なのではないかと。
そこらへんも影響してか、基本的に洋館に入ってからの非現実的、かつ非倫理的な状況での性格が出ているだけ、というのと、人となりがほとんど分からないからか、誰にもあまり感情移入はしませんでした。
ひたすらどうなるんだ、と読み進んでいって、残り1/3位から自分の予想が合ってるか知りたくて読み進む。という感じ。
私の中で、勝手に結城と須和名さんのみ俳優さんの顔が刷り込まれていたから印象が深かったのだけど、それがなかったら、誰にも感情移入なしに、登場人物はあくまで話の中で、ミステリーを進めるための駒としてしか印象が残らなかった気がします。

それと。
こういう純ミステリーって言うのは、きっとミステリーおたくの人たちが沢山いるわけで、あれに似ている、とか、あそこが矛盾している、とか、すごく大変なんじゃないか、とこの本ではじめて思いました。
もしかしたら、映画でスタッフが移っちゃってた、というよりもずっと、細かく見られているのではないかと。

余談ですが、インシテミルずっと、inしてみる?だと思ってました。解説読んでびっくり。(笑)
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