2014

08.14

The Lovely Bones

どうも中古でどこかで買ったらしい本なのですが、未読のまま本棚にあったのを引っ張り出して読みました。
読み始めて思い出したのたけど、これ、タイトルのbonesを見て、他のミステリーと勘違いして買ったんですよね。
この本はミステリーではなく、おそらく感動系のお話です。

以下ネタバレ含む感想。
主人公のスージーは、近所にいる陰のある、変わった男、ハーベイに殺されます。

そこから、天国から下界の家族や友人、また、ハーベイの様子を見守って、成長、浄化していく物語です。
登場人物の時の流れを見守る感じがOne Day(いまだにこれを凌ぐ本に出会っていない)、天国が出てくるあたり、Damned(これは地獄だけど)を思い出しました。

読後はいろいろな感想があったのだけど、ざっくりまとめた感想にしてしまうと、天国って、もしこれが全人類共通の天国だったらよくないじゃん、です。
天国はそもそも、宗教観念によっていろいろあるのでしょうが、私的には、もし天国に行くのなら、♪おらはしんじまっただ~♪の、酒はうまいし、ねーちゃんはきれいな天国に行きたい。(とはいえ、未来永劫終わらない、というのはつらいから、適宜、土に帰りたい。)
ある意味、自分の死に対して、必要な段階、つまり、ショック、虚脱、自責、適応、を経験しなければいけないというのは、結構大変だと思うんです。

いくら周りにものが自由に手に入る状況にあっても、やはり人間ものではないですよね。心です。
ものがなくて、心も辛い状況になっているよりかは、もちろん断然いいですが、最後の部分はものでは埋められません。
しかも、不当に殺されてしまってもなお、自分でいろいろなことを整理して、諦めないと最終的な天国に行かせてもらえないなんて。
すんなりとこの小説に同化するには、前提として、似たような天国観を持っていないと疑問が沢山出てくる本だと思います。

母親がとんでもないのですが、要は彼女は誰よりもスージーの死にショックを受けて、向き合わなかったことにより、適応がなかなか訪れなかったんではないかと思います。
結局彼女の心理は描かれないので、傍から見ると自分勝手すぎるように見えますが。
人間同士、言葉に出さないと伝わらないこともあるんです。
夫婦っていうのは本当に予想を超えて様々ですから、こういう夫婦がいても不思議じゃありません。

と、すんなり考えに同感しなかったことにより、いろいろと考えさせられた本でした。

The Lovely BonesThe Lovely Bones
(2009/10/01)
Alice Sebold

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