2005

11.29

元摂食障害者から

摂食障害がなぜだかよく分からないうちに治って、今はなにがどうなっていたのかを探るべく、また何か治療のきっかけになったものがなかったかを見つけるために、今摂食障害と名のつく本を片っ端から読んでいます。

そこで何冊か読み終えた後に、元一患者としてどうしても気になり、今悩んでいる方たちに伝えたいことができ、記事にしています。
専門家としての意見ではなく、自分の経験を通じての意見なので、正しいか間違っているかは分かりません。
ただ、まだまだ摂食障害の治療自体まだまだ手探り状態なので、絶対に間違っている、と言うこともないと思います。
それというのは、摂食障害の本を読むと、必ずと言っていいほどでてくる、「家庭に原因がある」と言うこと。
詳しく言うと、「母親」との関係を指摘する本が非常に多いです。
一冊、今まで「母親」を問題にしてきたので、そのせいで起こった弊害もあった、と述べている本もありましたが、大概は母親が、もしくは、両親の不仲が、と言う本が非常に多いのです。
もちろん、発症した原因の中にはそういうこともあった人もいると思います。
それを改善せずには、摂食障害が治らないこともあると思います。
ただ、逆に言えば、そうでない人もいるはずだと言うことです。
私が摂食障害だったときも、不安で、なにがどうなっているかわからず、答えを見つける事に必死でした。
そこで、運悪く、雑誌か何かで目にしてしまったのです。

「母親がやせていると、コンプレックスになり、摂食障害になることがある。」

何でもいいから、こうなってしまった自分の理由を見つけたかった私は、それから母親を責めてしまいました。
母親がやせているから、なんて、今思えばなんて自分勝手な理由で責めてしまったんだ、と思いますが、当時は何がなんだか分からないから、雑誌と言う信頼できそうな媒体に書いてあることを鵜呑みにしてしまったんですね。
その後も、「母親に原因がある」的な記事を見るたびに私は母親を責めていたように思います。
摂食障害が治った今、それを一番後悔して、できれば言ってしまった事を全部消したいと思っています。
治ってみて、冷静に振り返ってみると、私の摂食障害となった原因に、母親は関係していません。
本を読んでも、自分にはそれはなかった、と原因ではなかった。と確信を深めていっています。
摂食障害で苦しんでいると、何でもいいから答えを見つけたくなります。
毎日、渦巻く不安感にいて、なぜそうなってしまったかも分からないですから。
そこで、今は沢山の本も出ていますし、本なり資料なり文献を読んで理解したいと思うことは当然です。
ただ、そこで母親を原因とする文献が出てきて、「私もそうに違いない。」と言う気持ちがむくっと出たら、難しいです、非常に難しいことですが、本当にそうか少し考えてみてください。
もし、どうしてもそれしか原因がなければそれを改善せずには治らないかもしれません。
でも、もしそれがこじつけのように感じたら、もしかしたら原因はそこにはないかもしれません。

本を読んでいて感じることは、まだまだ摂食障害が未知の領域で、治療も手探りであると言うこと。
私も、摂食障害の治療は受けませんでした。
でも、いろいろなことがうまく重なって、ようやく今に至るのです。
それはおそらく、摂食障害と言うのは、どこかでゆがんだストレスや考え方が複雑に絡み合っている中のひとつの症状に過ぎず、私の場合、いろいろな事が徐々に改善する事によって摂食障害も治癒していったのだと思っています。
食べないこと、食べ出すと止まらない事、食べたら出さないといられないこと、どれももっと深い問題がそういう形で現れているのだと思うのです。
つまりは、食事の仕方だけを治しても、それは摂食障害を治したことにはならないのです。
専門的に勉強していないので、私の経験を顧みた所で、他の方に役立つ何かが見つかることはできないかもしれません。
でも、何か一つでもはっと思い出すことがあるかもしれない。
だから、私はこれからもずっと摂食障害の人が普通にご飯を食べられるようになって、健康を取り戻せることを願い続け、その手助けとなることを私ができないか探していこうと思っています。
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