2010

03.21

The Silver Lining play book

The Silver Linings Play BookThe Silver Linings Play Book
(2009/01/02)
Matthew Quick

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洋書では久々に本を置くことができず睡眠を削って読んだヒット作。

私は本を読むとき、あまり裏表紙のあらすじを読んだりしません。
1Q89が発売された時、内容を知りたくないからという読者の希望で、内容を一切明かされないまま発売されたと聞きましたが、まさにそういう気持ち。

和書ではあまりないのだけど、洋書は本屋さんで実際に買う場合は結構CDで言うところのジャケ買いをします。
和書よりも大きいし、図柄がいろいろ凝っているので気にいったものを買うことが多いのです。
この本もジャケ買いした本。
私の持っているバージョンはもっと青空が強調されていて、左右対象になっていて、道と両脇にアメリカらしい家が並んでいます。
本を読むにあたって、この表紙が結構影響しました。

以下感想。(ネタばれ)
読み始めると、自己紹介もなく、どこだという説明もなくぽーんと物語が始まります。

しばらくすると、Patが精神を病んでいるらしいということは分かってきて、Nikkiと結婚しているけど今は離れているんだなと予想がついてきます。
だけど、まるでミステリーのようで謎がたくさん生まれ、読み進めるうちに状況が分かってくるという感じなので、気になって気になって本を置けません。
また、Pat自身が記憶が抜け落ちているため、現在進行していることと、彼が思い出して、過去の状況が進行していくことで、話も2つある感じです。

私は読んでいて、ページをめくったらPatの症状が一変して大変なことが起こるんじゃないかと、ひやひやしっぱなしでした。
あまり状況が分からない前半は特に、あ、やばいかも?なんかしちゃうかも?と思いながら急いで読み進める感じでした。

アメフトが大好きな環境なのですが、これは私はサッカーで経験したので、分かるなぁと思いました。
思い返せば私が小さい頃は、祖父も野球大好きだったし。
確かに、応援するに当たって一体感とか高揚感とかあるんだけど、負けたときに機嫌が悪くなったり、相手チームへの敵意が度をこしたりというのは。ね。周りからするととばっちりを受けるわけです。
また、幸せがこれだけに頼ってしまっている状況だと、当然負けることもあるわけで、すごく危ういし。

Tiffanyはうつ病らしいけどそれだけじゃなさそうだし、Patは明らかにうつ状態のほかに何か深刻な障害があるみたいだけど、病名には触れていないのがこの本においては良かった気がします。
はっきりしないことで、読むときに予めその病名の色眼鏡をかけて読まないので、客観的な視点がもてる気がします。

冒頭に書いた表紙が大きく影響した、というのは、この本を読んでいる間中、雨と記載がない限り、表紙の抜けるような青空の下で話が進んでいるんだろうと想像していたので、たとえ悲劇的な状況の中でも、Patの信じているSilver Liningsがある気がずっとしていました。

私個人的には、この本を読むことによって、離婚が本当に区切りがつきました。
そういう意味でも、本というのは単に楽しいだけでないいろいろな経験ができる貴重なものだと思います。
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