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    2010

03.30

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
(2009/01/08)
海堂 尊

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ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
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ナイチンゲールより面白かった!
ナイチンゲールの沈黙と並行した時間軸で舞台は東城大医学部付属病院に移ります。

前回までの作品で、ジェネラル・ルージュこと速水先生がなんだかかなりの先生であることはなんとなく分かっているので、満を持して。という感じです。

以下読感(ネタばれ)。

今回は割合医療ミステリーの色合いが濃く、ナイチンゲールや螺鈿より現実味がある話です。
とはいえ、そこは小説だから、スパイス多め。そこがこの本が読み始めると止まらない要因でもあります。

読後感は、胸がすく。という感じです。
沼田先生がこれでもかと嫌な奴に書かれているのと、翔子がやっぱりちょっと鼻につく感じで書かれているので、読者のそこらへんのもやもやした胃酸が逆流した感じを、す~っとさせてくれる感じです。
今回は、田口先生、白鳥調査官、桃色眼鏡の姫宮さんと登場人物も主流。
二作も読んでくると、桃色眼鏡の何とも言えない魅力にはまってしまいました。

今回はかなり病院内の人間関係が深く書かれていますが、ここら辺は会社と変わらないという感じです。
医師が書いた本なんだから、多かれ少なかれこういうことがあると推測すると、人間の命を扱う現場で、なおかつこんなに人間関係までごたごたしていると、大変だなーと在宅ワークの私はげんなりしてしまいました。
沼田先生なんて、技術のないアクティブフェーズで切り込んで、倍返しされそうです。おお、いやだ。

速水先生や看護師さんの活躍を見ていて、ICUにいた私としては、本当にただひたすら感謝してしまいます。
意識がないうちはいいのだけど、意識が戻ってくると、痛いとか辛いとか、ナースコールを押しまくってしまっていました。
そのたびに看護婦さんがすっとんできてくれたのですが、もちろん嫌な顔一つせずに治療や世話をしてくれて、この本を読むと、その直前まで他の仕事にすごく追われていたんじゃないかな、とか考えてしまうのです。
とはいえ、患者に我慢しろとは言わないのですが、ほんと、医師も看護婦もスペシャリストでありつつ、人間であると再確認させられるシリーズです。
我が家では、明らかな医療事故でない限り、重病になって医師にかかったら、万が一助からないということもある、という認識を持っています。
だけど、医師は神様のような存在で、かかれば治る。という認識を持つ人もいるわけで、本当に医師、及び看護師という職業は、原則的に手厚く国で保護してほしいと思うのです。
時間給にすると、会社員よりはるかに低いなんて言うのもザラらしいですから。

読後感その二としては、だんだんと作者の意思が見え隠れしてきたということ。
AIと今回のヘリ、及び、厚生省の医療に対する姿勢への反感、あたりはおそらく筆者が声を大にして伝えたいことなんだと思います。
あとは、そのまま書いているわけではないと思いますが、きっとモデルになっている相当印象の強い人がいるんだろうなぁ、という感じをかなり受けました。

今回はちょっと現代版水戸黄門のような読後感でした。シリーズの中では一番好きかも。

ところで、これ、ドラマでやるって予告を見た気がするのですが、いきなりこれのみをドラマにすると、今までだんだんと成長してきた微妙な関係とか、人物像が取っ払われそうだし、何より、速水先生に集中すると、田口先生とか白鳥さんが相当脇役になりそう。
なんにせよ、イメージが出来上がりすぎているので、このシリーズの映像化されたものは多分どれも見ることはないと思います。
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